3.横向き(側臥位そくがい)(横臥位おうがい)
首・肩・上腕・肩甲骨・腰・臀部・骨盤
(1)顔の上のタオルやフキンを外す。
(2)お客様の左上腕の上部に4指を軽く当て、「左を上にして横向きになってください」と声をかける。
(3)お客様の枕を適切な位置に動かす。施術者は左側に移動。立位または座位。
(4)首、肩甲骨の上部、鎖骨の上部、上腕の上部、肩甲骨や肩甲骨の周囲などを、両母指や両4指や手掌の回転圧や上下圧などで、もみほぐす。僧帽筋・頭板状筋・斜角筋・胸鎖乳突筋・頸部リンパ部、棘上筋・肩甲挙筋・菱形筋、棘下筋・小円筋・大円筋、三角筋・上腕三頭筋などを施術している。
(5)「上の腕を後ろに回してください」「少しでも違和感があったら、すぐに言ってください」と声をかける。違和感があるお客様は、違和感が無い範囲で動かしてもらう。
(6)立位で、お客様の背中に沿い、頭向きに、施術者の左下腿をベッドに置く。左手掌で肩峰(けんぽう)の前を支える。右4指を肩甲骨の背骨側の際に差し入れ、体重を使い、ゆっくり肩甲骨を上げながら手前に引く。再度「少しでも違和感があったら言ってください」と声をかける。2ヶ所くらい行う。
肩甲骨や肩甲骨の周りが硬い お客様は、差し入れ無いで、肩甲骨の際を、背骨と平行方向に、4指の上下圧や回転圧で、ほぐす。肩甲下筋・肩甲挙筋・菱形筋・僧帽筋などを施術している。
(7)「上の腕を戻します」と声をかけ、上の腕を戻してもらう。
(8)仙骨や腸骨と第11・12番肋骨(ろっこつ)の間の腰部を、両母指や両4指の回転圧や上下圧で、もみほぐす。腰方形筋・腹斜筋、腸腰筋・大腰筋、脊柱起立筋・広背筋、中殿筋・小殿筋・大殿筋などを施術している。浮遊肋骨に触らないよう注意する。
(9)「下の足を伸ばしてから、上の足を曲げてください」と声をかける。右母指や4指で、仙骨や腸骨と第11・12番肋骨の間の腰部を軽く押圧し、左母指で股関節部と仙骨の間の梨状筋(りじょうきん)の中心付近を押圧し、「上の足を下の足に揃えるように伸ばしてください」と声をかける。上の足を伸ばしてもらう間に、押圧している左母指を、反時計周りに回転させる。
(10)両手掌を大転子・股関節部と腸骨に置く。「骨盤矯正を行います」「息を軽く吸ってください」と声をかけ、吸い終わったら、「息を吐いてください」と声を掛けながら、両手掌で下に軽くゆっくり体重を下に掛け、「少しでも違和感があったら、すぐに言ってください」と声をかける。
体重を掛けたまま、「もう一度、息を軽く吸ってください」と声を掛け、吸い終わったら、「息を吐いてください」と声を掛けながら、ゆっくり体重を抜いていき、両手掌を、そっと離す。
(11)「右を上にして横向きになってください」と声をかける。お客様の枕を適切な位置に動かす。施術者は右側に移動。立位または座位。(4)~(10)を、反対側で行う。
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