2月も後半となり、だんだんと春が近づいてきました。春は、植物が芽を吹き花を咲かせ、動物が冬ごもりから覚め蠢(うごめ)き出し活動を始める時期です。仕事や生活でも変化や出入や異動が多い時期です。
季節も、雨水(うすい)雪解けや春一番や三寒四温・寒暖差など変化が多く、人の心身も、ウキウキやイライラ・モヤモヤなど活発な反面で、疲れやストレスが溜(た)まりやすく、自律神経も乱れやすい時期です。
生命を保つ現象の一つに、ホメオスタシス(homeostasis)があります。ホメオスタシスは、恒常性(こうじょうせい)の意味です。
生体では、外部や内部からの刺激や環境の変化に対応して、神経系(主に自律神経)・免疫系・内分系(ホルモン)などの相互作用により、生理状態を一定の範囲内の安定した状態に維持・調整する「適応反応」を、ホメオスタシスといいます。
ホメオスタシス(適応反応)の一つとして、生体でのストレス反応があります。ストレス(stress)は、圧力・圧迫・負荷・強調などの意味です。
生体でのストレス反応は、外的や内的の刺激など(ストレッサー stressor)に対して、ホメオスタシスなどによって起こる、生体の保護・防御や緊張などの反応や変化です。
生体へのストレッサーは主に、物理的ストレッサー(外力・温度・音声・光など)、化学的ストレッサー(刺激物質・害毒など)、生理的ストレッサー(損傷・炎症・感染・病気など)、精神・感情的ストレッサー(危険・衝撃・葛藤・混乱・過緊張など)があります。
ストレス反応では、自律神経のうち交感神経の働きが高まり、興奮ホルモンのアドレナリンが多く分泌され、心拍数増加・呼吸数増加・気管支拡張・筋肉血管拡張・筋収縮力増大・血糖値上昇、などが起こります。
ストレッサー(刺激や環境・状況などの変化)が、ホメオスタシスにより適応可能な範囲を超えて継続し、ストレス反応や免疫反応などが過度になり、生体の維持・調整のバランスが乱れると、さまざまな変調や不調の原因となります。
過剰なストレス反応や免疫反応により、過労・イライラ・不安・抑うつ・頭痛・めまい・胃痛・下痢や便秘・高血圧・耳鳴り・動悸(どうき)・過敏・アレルギー・身体の痛み・コリ・動きづらさ、などの不調が生じやすくなります。
疲れやストレスが溜(た)まり過ぎて、自律神経が過敏になり乱れているような不調を感じたら、過度なストレッサー(刺激・負荷)を軽減し、過剰なストレス反応を緩和する工夫をします。
一時的にでも、作業や仕事を中断する、休憩や休息をとる、寝る・睡眠時間を確保する、気分転換・気晴らしをする、屋外に出る、散歩をする、居心地の良い場所を探す、ゆったり・ゆっくりと・大きな動きで体操や運動をする、食べたいものを食べる、好きなことをする、行きたいところへ行く、止める・何もしない・考え過ぎない(ボーっとする)、放っておく・忘れる・手放す、など色々な対処法を、試してみます。
整体やマッサージなどの施術では、ツボの刺激による心身の活性化や、コリや緊張の解れ、体の動きの柔軟性、ときにはアロマ(芳香 ほうこう)の効果、血行やリンパの流れの促進、(自律)神経系の緩和、様々な臓器の働きの安定など、リラクゼーション(疲れストレス過緊張の緩和)と、ヒーリング(心身の癒やし)の効果により、自然治癒力の回復を促します。
施術サロンへ行って、日常と違う環境に身を置き、施術を受けることも含めて、ときには愚痴をこぼしたり、普段と違う話をしたりすることでも、気分や体調の転換になります。
静岡県富士市 なかつかヒーリングサロン 中司まゆみ・和正
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