揉み解し基礎|あお向け(仰臥位ぎょうがい)前面(正面)-下肢(かし)

2-1下肢(かし)

(1)お客様の足底側に立位。お客様の両足を肩幅に開く。両足の小指を、両手の母指と示指(第2指)で挟み持ち、軽く牽引(けんいん)しながら10回ほど外回転して、全身を揺らす。同様に両薬指から両親指まで行う。

(2)お客様の右側に移動する。右足首から右膝下までを、両母指と両4指でつかみ、左右にほぐしながら移動する。次に、膝蓋骨(しつがいこつ)の周りを、両母指と両4指で軽くつかみ、左右に優しくほぐす。

(3)立位。右脛骨(けいこつ)の両側を母指と4指でつかみ、趾(あしゆび)を上に向け、下に体重を掛けて前脛骨筋(ぜんけいこつきん)や腓腹筋・ヒラメ筋などを押圧しながら右足首まで移動する。

(4)立位。右下肢(かし)を、両手掌で下から軽く支え、「膝を立てます」「外側に倒します」と声をかけながら、右膝を立て、外に倒し右股関節を開く。「大丈夫ですか?」と聞きながら、足の甲を手掌で押し右膝をさらに曲げる。右手掌で左上前腸骨棘を支え、「股関節を伸ばします」「大丈夫ですか」と聞きながら、左手掌で右膝の内側に軽く体重を掛け、右の内転筋(ないてんきん)を、ゆっくりと伸ばす(ストレッチする)。

(5)頭側を向いてベッドに座位(ざい)。施術者のももの上に、お客様の右膝や右大腿を乗せる。大腿四頭筋(だいたいしとうきん)・縫工筋(ほうこうきん)・内転筋(ないてんきん)や、鼠径(そけい)部・鼠径リンパ部・腸腰筋(大腰筋)などを、両母指・両4指・手根・手刀(しゅとう)・手掌などで、もみほぐす。

(6)立位。右下肢を、両手掌で下から軽く支え、ゆっくりと元に戻す。

(7)立位またはベッドに座位。右下肢を、両手掌で下から軽く支え、「膝を立てます」と声をかけながら、右膝を立て90度くらい曲げる。「膝の裏を押して痛いところがあったら言ってください」と声をかけ、右の膝窩(しっか)・膕(ひかがみ)の数カ所に、4指で軽く横に上下圧を ゆっくり加える。

痛みを確認したら、「右のつま先を、ゆっくり上げて、スネに近づけてください」「少しでも違和感があったら、すぐに、やめてください」と声をかける。違和感が無いことを確認したら、いったん力を抜いて、楽にしてもらう。

次に、「私の手を足の甲の上に置きます」と声をかけ、手掌を右足の甲の上に置く。「無理なく上げられる所まで、つま先を、ゆっくり上げて、私の手を持ち上げてください」「少しでも違和感があったら、すぐに、やめてください」と声をかけ、甲に掛ける体重を加減する。

つま先が上がり、3秒くらい後に「ストンと力を抜いてください」と声をかける。脱力したら、「楽にしてください」と声をかけ、その後、再度、膕(ひかがみ)の痛みの有無を確かめる。

この、膝窩・膕の操体法は、腰痛などに有効。膝窩を確認し痛みが無いときは行わない。

(8)お客様の足側を回って、左側に移動する。左下肢に(2)~(7)を行う。