回盲弁(かいもうべん)
小腸の終末部分である回腸(かいちょう)の末端が、盲腸(もうちょう 大腸の始まりの部分で右下腹部にある)につながる部分にある弁。小腸からの内容物の調節や、大腸から小腸への内容物の逆流を防ぐ。
虫垂(ちゅうすい)
盲腸の先端が退化して細くなったもの。多数のリンパ小節を含むのでリンパ系器官に含められる。
大腸(だいちょう)
盲腸、結腸(けっちょう)、直腸(ちょくちょう)に分けられる。結腸はさらに上行結腸(じょうこう)、横行結腸(おうこう)、下行結腸(かこう)、S状結腸に分けられる。大腸では水分を吸収して便を形成し排泄する。急性の下痢(げり)は、体内の毒物を体外に排泄しようとする防衛反応で、水分の吸収がされないまま内容物が通過する。ストレスや自律神経のバランスの乱れから下痢になる場合もある。便秘(べんぴ)は、便意の我慢、排便時の力みすぎ、毎日排便しないと満足しないという意識が強すぎる、不規則な食事(とくに朝食抜き)、食物繊維の摂取が少ない、咀嚼(そしゃく 口の中での噛み砕き)が不十分、水分の摂取不足、筋力(とくに腹筋力)の低下やストレスなどによる大腸の蠕動(ぜんどう)の不足などが原因となることもある。
直腸(ちょくちょう)と肛門(こうもん)
大腸の終末部分であるS状結腸の末端にあり、下端は肛門に通じて、体外に開く。大腸から送られてきた内容物を大便として溜めておく役割をする。大便が溜まると便意が起こり肛門から排便される。
ホメオスタシス(homeostasis)とストレス(stress)
ホメオスタシスは恒常性(こうじょうせい)の意。生体においては外的・内的な環境の変化に対して、神経・免疫・内分泌(ホルモン)の相互作用で、生理状態を一定の範囲内の安定した状態に維持・調整する適応反応。ストレスは圧力・緊張などの意。生体においてはホメオスタシスによって、温度・刺激・外力・怪我(けが)や病気・危険・衝撃・動揺・精神的ショック(shock)などに対して起こる緊張や防衛反応。ストレスの要因となる刺激や状況が、生体にとってホメオスタシスにより適応可能な範囲を超えて持続すると、さまざまな不調の原因となることもある。
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