押圧(おうあつ)や揉捏(じゅうねつ)〔揉み解し(もみほぐし)〕・ストレッチ・運動療法などの施術により、心身の過労やストレス・睡眠休憩不足・同じ姿勢や動きの連続・運動不足・炎症などによって、過敏になった体の部位(ツボ[経穴]・トリガーポイント[trigger point] )や、硬くコリ張った筋肉に、適度な(丁度良い・心地よい)刺激や働き、刺激に伴う気持ちよさ・痛気持ちよさ・効(き)く感覚・癒(いや)される感じがもたらされ、さらに施術者や施術環境などの居心地の良さ・安心感・信頼感などが加わります。
そして少しずつ、凝り(コリ)張り(ハリ)感・痛み・動きづらさ・不定愁訴(ふていしゅうそ)・心身の様々な不調や不快感などが緩和され軽減・解消されていきます。
そのとき、下記のような リラクゼーション(Relaxation 疲れストレス過緊張の緩和)や、ヒーリング(healing 心身の癒やし・自然治癒力の回復)などと呼ばれる作用や効果が生じていると考えられています。
下記の作用や効果が起きる程度や順序は、そのときどきの条件や状況や相性(あいしょう)などにより様々に変わりますが、下記の効果が相互また相乗的に作用して心身の不調や美容が改善されていきます。
・ 皮膚(皮下組織や皮下脂肪を含む)と、その下の筋膜に包まれた筋肉が、過労・ストレス・運動不足・同じ姿勢などにより癒着(ゆちゃく)して動きづらくなり神経などを刺激して不快を感じます。皮膚や骨格筋を適度に動かし刺激すると、特に皮下組織(脂肪)と筋膜の癒着が解消され、皮膚や筋肉が動きやすくなります。
・ 心身のストレス・疲労(過労)・過緊張などにより硬く凝(こ)った筋肉も解(ほぐ)れて、伸び縮みしやすく動きやすくなり、関節(かんせつ)の可動域(かどういき)が広がり、筋肉の硬結(こうけつ)(コリ・張り)による骨格・関節や体の歪(ゆが)みが緩和され姿勢を保ちやすくなります。
・ 骨格筋の骨への付着部である腱(けん)や骨格・関節が固着したり・ズレたりした状態から、適切な位置や状態に回復していきます。このとき関節付近で腱や骨格などが動く(戻る・入る)音がすることもあります。
・ リンパ液や静脈血は主に全身の骨格筋や各臓器の動きにより流れるので、施術により心身が解れるとリンパ液や血液など体液の循環が良好になり、老廃物(疲労物質・毒素)などが排出されやすくなって、基礎代謝や生活活動代謝も良好になります。施術自体の効果は表面の毛細管への働きかけが主です。
・ 過敏になり不安定になっていた脳や神経(知覚神経・運動神経・自律神経)などが、より安定に導かれ、 心身の不調部を神経や脳がより的確に感知し、各臓器や分泌器官などの働きが良好になります。
・ エンドルフィン(endorphin)やオキシトシン(oxytocin)など、多くの生体物質(体内物質・脳内物質)やホルモン(hormone)のバランスが良好になり、例えば鎮痛・鎮静効果などが適切に作用し、心身の安定が導かれていきます。
●上記の各作用が色々に組み合わさって、施術の効果が現れてきます。
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