右下肢(かし)前面(ぜんめん)のうち右脚(あし 足首から上)前面のトリートメント。頭側に移動する。「起き上がってください」と声をかけ、お客様に起き上がってもらう。顔のクッションを外し、まくらを置き、「顔を上にして、仰向けになってください」と声をかけ、お客様に仰向け(仰臥位 ぎょうがい)になってもらう。
「頭を上げます」と声をかけ、お客様の頭を片手でゆっくり上げる。「髪の毛を上げます」と声をかけ、もう一方の片手で、お客様の髪の毛を上げる。「大丈夫ですか。違和感があったら言ってください」と声をかける。
お客様が仰向けになったら、タオルケットを足先から首まで、掛け直す。お客様が仰向けになりやすいように、施術しやすいように、お客様が不快にならないように、タオルケットの操作などを、工夫する。右下肢側に移動する。お客様の右下肢が出るように、タオルケットを折る(外す)。アロマオイルを適当な量、両手掌に なじませる。
(1)右脚 前面 全体のエフルラージュ
自分の両手掌を相手の右足の甲(こう)に置き、密着させながら、相手の、脛(すね)、膝(ひざ)、大腿(だいたい)までを、フェンサーズスタンスで、体重をのせ、一定の圧が脚に加わるように、滑(すべ)らせる。足首・脛・膝などの、骨の出ている部分は、手掌で包み込むように優しく行う。
相手の大腿の付け根(鼠蹊〔そけい〕リンパ節)まできたら、自分の両手掌を、相手の大腿の両側面に密着させながら、相手の足の甲まで戻る。戻るときは、圧を抜いて滑らせて戻る。10セットくらい繰り返す。
(2)右脚 前面 全体の強めのエフルラージュ
自分の左手掌を相手の右足の甲に置き、密着させ強めに圧を加えながら、相手の、脛、膝、大腿までを、フェンサーズスタンスで、自分の体重をのせ、一定の圧が脚に加わるように擦(さす)り上げる。さらに、自分の右手掌で、左手掌を追いかけながら、擦り上げる。足首、脛、膝などの、骨の出ている部分は、手掌で包み込むように優しく行う。5回くらい繰り返す。
(3)右脚 前面 全体の揉捏法(じゅうねつほう)
両手掌で、相手の脛(すね)の筋肉をつかみ、皮膚に密着させながら揉(も)み解(ほぐ)す(揉捏する)。指先には、あまり力を入れない。膝蓋骨(しつがいこつ 膝の皿)の周りは、指先で軽くほぐす。施術者は立て膝の姿勢で行う。2回くらい繰り返す。
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