(1)肩・背中・腰のエフルラージュ(Effleurage 軽擦 けいさつ)。
自分の手掌を相手の肌に密着させ、軽く圧をかけながら、優しくゆっくりとリズミカルに滑らせる施術。最初や、相手の肌にオイルを塗布するときや、インターバル(Interval 施術と施術の間)や、終了時など、随所で行う。
お客様は、うつ伏せのまま。タオルケットのズレを直す。施術者は、お客様の頭側に移動して立つ。お客様の背中の上部、または背中から腰、が出るように、タオルケットを折る(外す)。アロマオイルを適当な量、両手掌になじませる。
背骨の両側を、頸椎1番の両側から腰椎4番に向かって、両手掌または両4指の腹で 軽く圧を加えながら スライド(Slide 滑らせる) させ、腸骨の手前で両側に滑らせ、両肩峰(けんぽう)まで両手掌で包み込みながら滑らせ、手のひらを上にして両4指の腹で肩峰から鎖骨の上に沿い 首の付け根まで滑らせ、首の両側を通って頸椎1番の両側戻る。10回くらい繰り返す。静脈角、鎖骨下リンパ節、頸部リンパ節。
(2)肩先から首を、3指(第1指~3指)でつまみスライドする。左右各10回くらい。
(3)背中のフリクション(Friction 強擦 きょうさつ)。
エフルラージュより強めに圧をかけ、相手の筋肉の走行に沿って、自分の手や指を滑らせる施術。ここでは母指(第1指)または母指以外の4指(第2~第5指)を使う。刺激を与えることにより硬くなった組織を和らげ、より深い皮下組織や筋肉に働きかける。浅く圧を加えたり、深く圧を加えたり、また、直線・円・点などのストローク(Stroke 手法)がある。
施術者は、お客様の左側に立つ。両手掌を重ね一定の圧を加えながら、左肩甲骨下と背骨の間から、左の首筋へスライドさせ、左肩を回り、左肩甲骨外側を通り、次は、右肩甲骨下と背骨の間から、左と同様に右側も施術し、∞(むげん)の字または 8(はち)の字を描くようにトリートメントする。10回くらい。両母指で回転圧を加えながら、腰椎4番の両側から腸骨の上の際に沿って ほぐす。5回くらい。背骨の両側を、腰から首の付け根まで、両母指で回転圧を加えながら ほぐす。3回くらい。
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