1-1頭・首・肩・上腕
(1)「うつ伏せになってください」 と声をかけ、お客様をベッドやマット・布団などに誘導する。「顔や手足は、自分の置きたい所に置いてください」と声をかける。
(2)お客様の、体の位置を直す。両側の、上前腸骨棘(じょうぜんちょうこつきょく)、 膝(ひざ)の下、足首、 の各隙間に、手掌(しゅしょう)を上に向け、両手を入れて支え、軽く動かす。
(3)「ゆったりした呼吸で、体の力を抜いてください」「痛いとか、少しでも違和感や気になることがあったらすぐに言ってください」「痛くても、やって欲しい気持ちよさがあれば大丈夫です」 などと、声をかける。
(4)お客様の頭側に移動する。「頭から行います」と声をかける。
(5)唖門(あもん)・頚椎(けいつい)1番と後頭骨(こうとうこつ)の境目に、片手(右手)の4指を置き、中指(ちゅうし 第3指)を正中線(せいちゅうせん)に置く。もう片方の手(左手)の4指を重ね、小さい回転圧で、唖門と その周囲を10回前後もみほぐす。
(6)後頭骨の際を、両4指(重ねたり離したり)で、小さい回転圧を加えながら左右に移動して、もみほぐす。唖門(あもん)・天柱(てんちゅう)・風池(ふうち)・完骨(かんこつ)の ツボ(経穴 けいけつ)を通る。
(7)両母指を支えにして、後頭骨の際を、両4指の上下圧で、もみほぐしながら左右に移動する。
(8)両母指を支えにして、後頭骨際から少しずつずらし、頭皮(とうひ)全体を、両4指(広げたり閉じたり)の上下圧や回転圧で、もみほぐす。母指や4指の位置を、施術しやすいように適宜(てきぎ)変える。側頭部の頭皮や側頭筋(そくとうきん)を、耳の上から頭頂(とうちょう)近くまで、丁寧に ほぐす。
(9)頭蓋骨(とうがいこつ)の縫合(ほうごう)に沿って、両母指や両4指の上下圧や回転圧で、もみほぐす。
(10)首の横や上を、頚椎(けいつい)に沿って、両4指の指腹や指頭・両手掌・片手の母指や4指などで、回転圧を加えながら、首の両方の付根(頭の際から肩の際)を往復して、もみほぐす。
(11)両母指で鎖骨(さこつ)の上部(背中側)の左右、両4指で首の付根から肩甲棘(けんこうきょく)の上部・三角筋(さんかくきん)にかけての左右を、同時につかみ、上下圧で少しずつずらしながら、もみほぐす。
(12)頚椎7番の両側、肩中兪(けんちゅうゆ)、肩外兪(けんがいゆ)、肩甲棘の上部、肩井(けんせい)、巨骨(ここつ)にかけて移動しながら、両母指や両4指の、回転圧や上下圧で、もみほぐす。
(13)首の付根から、肩甲棘の上部・肩峰(けんぽう)・三角筋・上腕(じょうわん)を、両母指と両4指の上下圧や、両手でつかんで、もみほぐす。次に、同じ場所を、軽擦(けいさつ)(撫で下ろす)。
● 1-1では、僧帽筋(そうぼうきん)、頭板状筋(とうばんじょうきん)、斜角筋(しゃかくきん)、頭皮、側頭筋、肩甲挙筋(けんこうきょきん)、胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)、頸部(けいぶ)リンパ部、棘上筋(きょくじょうきん)、三角筋(さんかくきん)、上腕三頭筋(じょうわんさんとうきん)、などを施術している。
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