骨格(こっかく)
人の体は、約200個の骨が互いに結合して、「頭蓋骨」(とうがいこつ)、「脊柱」(せきちゅう)、「胸郭」(きょうかく)、「骨盤」(こつばん)、「上肢骨」(じょうしこつ)、「下肢骨」(かしこつ)の骨格を形成している。胸郭は脊柱の骨の一部が、骨盤は脊柱と下肢の骨の一部が、骨格の構成に加わっている。
骨の働き
①「支持作用」頭や内臓を支え、身体の支柱となる。
②「保護作用」いくつかの骨が集まり骨格を形成し、脳や内臓などの重要な器官をおさめ保護す。
③「運動作用」付着している筋肉の収縮により、関節を支点として運動が行われる。
④「造血作用」造血機能のある赤色骨髄において、赤血球、白血球、血小板が絶えず新生される。
⑤「電解質の貯蔵作用」カルシウム、リン、ナトリウム、カリウムなどの電解質が骨中に蓄えられ、必要に応じて骨から引き出されて、血液によって送り出される。
骨の成長
「骨端部」(こったんぶ)の「軟骨」(なんこつ)の増殖により「長く」なる。その軟骨が「骨化」することで成長する。
「骨膜」から「骨芽細胞」が出て骨膜内面に「骨質」を作り、骨に付加されることにより「太く」成長する。
骨の結合
・「可動結合」関節(かんせつ)。2個以上の骨の連結部が動くことができる。
・「不動結合」頭の骨の「縫合」(ほうごう)など。結合部がほとんど動かず骨間に多少の結合組織や軟骨が介在している。
関節可動域(かんせつ かどういき)
各関節が動く範囲のことを、その関節の「可動域」(かどういき)という。関節の可動域は各関節によって違い、また個々の人や年齢や体の状況によっても違う。
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