腹臥位(うつ伏せ・うつぶせ)
腹臥位の上半身
お客様は、部屋の中で着衣を脱いで、ベッドにうつ伏せになり、自分で背中にバスタオルをかけたら、部屋の外にいる施術者に声をかけて頂きます。施術者は部屋の中に入ります。
最初に、タオルの上から、足裏・ふくらはぎ・ももの裏・臀部・腰・背中・肩甲骨周り・肩・首・頭を、もみほぐしていきます。
気になる所などは、丁寧にもみほぐします。
まず、上半身のバスタオルを外し、ラベンダーとローズマリーをスクワランオイルで希釈したオイルを塗り伸ばしながら、アロマオイルリンパマッサージを行っていきます。
オイルを背中から腰、肩から腕、首に塗布しながらエフルラージュ(軽擦法)を行い、むくみやコリを確認していきます。
首肩にフリクション(強擦法)を行い、痛気持ち良い位の強さでほぐしていきます。
肩甲骨周り、背中から腰と臀部(でんぶ)をニーディング(揉捏法)していき、ほぐれたところでリンパドレナージュ(リンパ廃液法)を行います。
もう一度、背中から腰、肩から腕、首のエフルラージュを行い、むくみやコリが改善されているか確認していきます。
上半身の施術の終わりに、蒸しタオルで身体を温めながら、オイルを拭き上げていきます。上半身にバスタオルを掛けて、うつ伏せの上半身の施術が終りになります。
腹臥位の下半身
うつ伏せの下半身の施術に移ります。まず右脚(みぎあし)の施術を行うので、行う部分のバスタオルを外します。
足首から、ふくらはぎ、ももの裏・臀部に向かってオイルを塗布しながら、エフルラージュしていきます。
両手のひらを密着させ、絞り上げるようにして最後は臀部から鼠径部に、リンパを流すように行います。
両手刀部を使って、ふくらはぎから臀部まで、リンパを流していきます。戻りは、両手のひらで絞るようにして、足首まで戻ります。
施術者は、ベッドに片足を乗せて座り、お客様の足の甲を乗せ、母指を使って足首から、ふくらはぎ、膝裏(ひざうら)のリンパ節に流していきます。
次に、ベッドの横に立て膝の姿勢で、足首から臀部にかけて両手で、挟(はさ)みながら絞るように、ニーディングしていきます。
足裏にオイルを塗布しながらエフルラージュした後、足裏を両母指で痛気持ち良い位の強さで押していきます。
次に、かかとから、趾(あしゆび)にむかって、関節を使って流していきます。
もう一度、エフルラージュを行い、うつ伏せの下半身の施術を終わります。蒸しタオルで拭き上げバスタオルを掛けます。
左脚と左足も同じように施術していきます。
両脚と両足が終わった後、バスタオルを掛け直し、腰から足裏まで叩打法(こうだほう)と切打法(せつだほう)で軽く叩いて仕上げます。
仰臥位(仰向け・あおむけ)
仰臥位の下半身
仰向けの施術に移るために、ベッドにバスタオルを体にかけて座っていただきます。施術者は、シーツを整え、枕を用意します。
ベッドに仰向けになっていただき、バスタオルを掛け直します。
仰向けの下半身の施術に移ります。右脚(みぎあし)から施術していきます。足首から太もも、鼠径部(そけいぶ)に向かって、オイルを塗布しながらエフルラージュしていきます。
両手のひらを密着させ、絞り上げるようにして、最後は鼠径部にリンパを流すように行います。
次に、両手刀部を使って、足首から太もも、鼠径部と臀部に向かってリンパを流していきます。戻りは、両手のひらで絞るようにして足首まで戻ります。
施術者は、ベッドの横に立て膝の姿勢で、足首から鼠径部と臀部にかけて、両手で挟(はさ)みながら絞るように、ニーディングしていきます。
足の甲にオイルを塗布しながらエフルラージュします。両踝(くるぶし)を、両2指と3指で挟みほぐします。
趾(あしゆび)と趾の間を、母指と示指で挟みほぐします。趾(あしゆび)を1本ずつ母指と示指で挟みほぐします。
もう一度、エフルラージュを行い、仰向けの右脚の施術を終わります。蒸しタオルで拭き上げバスタオルを掛けます。
左脚と左足も同じように施術していきます。
仰臥位の上半身
まず、お腹の施術を行います。バスタオルをお腹の部分だけはずします。
オイルを塗布しながら時計回りに手のひらで円を描くようにしていきます。
ペトリサージュ(こねる・つまむ)を、行うこともあります。
タオルを掛け直し、左腕が出るようにします。左腕にオイルを塗布しながらエフルラージュし手首から前腕、上腕を挟(はさ)むようにしてリンパを流していきます。
親指で強めに肘裏のリンパ節に流すように、フリクションしていきます。同じ要領で上腕から脇(わき)のリンパ節に向かって流していきます。
左の手のひらと手の甲もエフルラージュやフリクション、ペトリサージュなどで、ほぐしていきます。
右腕と右手も同じ要領で行います。
次に、デコルテ周り(胸の上部から脇)を行います。まず、オイルを塗布しながら鎖骨下から胸・肩・肩甲骨・首をエフルラージュします。
両2指と3指と4指で、肋骨と肋骨の間を鎖骨下まで、ほぐします。静脈角あたりをポンピング(押して離す)します。回数は適宜。
顔を左に向いていただいて、首をほぐしていきます。筋肉に沿って上下に手の平で圧を加えたり、円を描くように2指と3指と4指でほぐします。
後頭部から首、鎖骨の上から脇に流すように2指と3指と4指でエフルラージュします。回数は適宜。
顔を右に向いていただいて、同じように行います。これでデコルテ周りの施術が終わります。
必要に応じて、顔のツボ押しや、頭皮などの施術を行います。
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