正中面(せいちゅうめん) と 正中線(せいちゅうせん)
体を左右対称に割った前後に貫く垂直面を正中面または正中矢状面(せいちゅうやじょうめん)という。正中面の方向を正中といい、正中面と体の表面とが交わる線を正中線という。正中面に平行した面は、すべて矢状面(やじょうめん)と呼ぶ。
体を前後に割った左右に貫く垂直面を前額面(ぜんがくめん)または前頭面(ぜんとうめん)という。立位で、地面に平行な面を水平面(すいへいめん)という。
矢状面、前額面、水平面の3面は、互いに直角に交わる。
2点のうち正中面に近いものを内側、遠いものを外側という。2点のうち体の中心に近いものを内(深)、遠いものを外(浅)という。立位で、体の前面に近い方を前、後面に近い方を後という。
頭の方を上、足の方を下という。体肢(たいし)(4本の手足)の2点のうち、体幹(たいかん)(手足を抜かした体)(胴体)に近い方を近位、遠い方を遠位という。
突出部(とっしゅつぶ)
突起(とっき) 表面から突き出ているところ。
結節(けっせつ) 周囲からはっきりと区別される肥厚部(ひこうぶ)(厚みのある部分)。
隆起(りゅうき) 骨の鈍い(にぶい)小さな突出部。
棘(きょく) 鋭くとがった突起。
稜(りょう) 長く連なった隆起部。
顆(か) 先端が肥厚(ひこう)している(厚くなっている)突起。顆粒(かりゅう)の顆。
粗面(そめん) 骨が少し隆起し、ざらざらしている面。
襞(ひだ) 膜のようなしわで、表面から隆起しているもの。
陥凹部(かんおうぶ)
窩(か) 表面からくぼんでいる所。例えば腋窩(えきか)は腋の下(わきのした)のくぼんだところ。
膝窩(しっか)は膝(ひざ)の下のくぼんだところ。
切痕(せっこん) 骨または器官の縁(ふち)で、刀でえぐり取ったようなくぼみ
裂(れつ) 裂け目のような狭いすき間。
溝(みぞ) 細長いくぼみ。
孔(こう , あな) 面に開口している穴。
管(かん , くだ) 孔の長くなったもの。
道(どう , みち) 管の太いもの。例えば食道(しょくどう)。
洞(どう) 広い空洞(くうどう)。
腔(こう) 体内にある空間または室。
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